巻き爪(陥入爪,爪囲炎)、爪甲鉤彎症

爪の変形や変色について

爪の食い込み、巻き爪、変色、肥厚といった爪の症状に困っている方は当院までご相談ください。何科に相談すべきか迷っている、痛みはない、再発してしまうなどの理由で通院せずにいる方も多いかと思います。
しかし、爪の異常によって関節の変形や歩行障害などが起こるおそれもあり、高齢者の転倒骨折や糖尿病患者さんの足壊疽を引き起こすこともあります。靴の履き方、歩き方、足の使い方を正したり、適切な爪のケアを行ったりすることで、ほとんどの症状を改善することができますので、ぜひ一度ご相談ください。

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巻き爪と陥入爪の違い

巻き爪とは、文字通り爪が内側に丸まっている状態です。一方、陥入爪(かんにゅうそう)とは爪の先が皮膚に食い込むことで痛みが生じる状態のことです。
巻き爪と陥入爪は同時に起こりやすく、紛らわしいものです。ひどくなると細菌感染のリスクもありますので、なるべく早めに当院までご相談ください。
陥入爪は、食い込んだ部分に触れると赤く腫れあがり、痛みが生じます。
細菌感染によって腫れと痛みが悪化し、肉芽腫(にくげしゅ)が生じるおそれもあります。

巻き爪と陥入爪の治療

細菌感染を起こしている場合には、抗生物質の内服や原因となっているとげ状の爪を切除して炎症を抑えます。また、変形した爪や深爪には、グラインダーで爪の形を整えたり、コットン法やテーピング法を用いたりします。伸びた巻き爪は、巻き爪マイスターやマチワイヤーといった治療を行います。治療内容は患者さんそれぞれの状態に応じて適切な方針を決めていきますので、どうぞご安心してご相談ください。

フェノール法(保険適用)

フェノール法とは、炎症を伴って何度も発症する陥入爪に対して、皮膚に食い込んだ部分の爪を取り除いて、組織腐食作用を持つフェノールを爪母(そうぼ:爪の付け根部)に塗布することで、食い込んだ部分に爪が生えないようにして再発防止を図るものです。保険適用で治療できます。術後、爪の幅が細くなるというデメリットがありますが、なるべく幅が狭くならないようぎりぎりの部分で取り除いています。

巻き爪の矯正法

爪の先に、ワイヤーが入ったばねを引っかけて矯正します(1趾8,800円、外れた場合2,200円)。
形状記憶機能があるワイヤーが元の形に戻ろうとする性質を使います。
治療のために爪を3〜5mm程度伸ばすようにしてください。この治療には保険が適用されないため自費治療となります。装着する爪の周りに炎症がある、水虫を合併している、爪が薄過ぎる、爪に亀裂が入っているといった場合は装着できません。

爪甲鉤彎症の症状

爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)は、合わない靴、骨関節の変形、繰り返す爪の剥がれ、水虫などによる爪の感染などによって、爪の変色、肥厚、変形などの異常が起こる状態です。爪が変形すると爪切りに支障をきたすだけでなく、足の指の痛み、隣接する足の指(足趾)に傷が生じるといったことも起こりえますので、お早めにご相談ください。

爪甲鉤彎症の治療

爪甲鉤彎症の治療爪苔癬や白癬(爪水虫)といった疾患が起こっているかどうかをチェックしたうえで、内服薬、外用薬、歩き方、靴、その他の全身症状などを確認します。原因が明らかである場合は、その原因に対して治療を行います。治療は、専門医による爪切りのみならず、足のうおのめやたこの治療、ネイルケアなど、足のケアを包括的に実施します。こうした治療は保険適用で実施可能です。なかなか原因を取り除けないケースが大半ですので、1ヵ月に1回程度のペースでこまめに足のケアを続けていくことが必要です。

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